☆彡銀行にキレて帰った件

 　始めに言うときますけど、私はどちらかというと怒りっぽい方ではありません。

　今日、とある銀行に行きました。師匠にお支払いする月謝その他を新札に両替するためです。その銀行はATM両替機があるにもかかわらず、千円札の新券は窓口でしか発行してくれないため面倒です。

　ATMコーナーを抜けて窓口へ行く道は仕切られていて、入る人の流れと出る人の流れを分けてあります。私と、私の前におばちゃんが１人、入る人の流れの方に進んで行くと警備員に呼び止められました。彼はわざわざ通り道をふさぐパネルを置きながら「お客さん、ちょ、ちょっと待ってください。窓口ですか？」私の前のおばちゃんは憮然として「窓口やんか」と言いました。私も同じく、どう考えても窓口に行く人以外に通らへんやろ、と思いました。「お客様恐れ入ります、少々お待ちください」とでも言えないのでしょうか。窓口から「お２人様OKです」と声がかかり、警備員はパネルを外して私たちを通しました。

　かなり失礼な対応ではありますが、まあコロナで人数制限もしてるだろうし、金融機関なので入店者に注意を払うのは仕方ないかもしれません。きっとおばちゃんと私が二人組の銀行強盗に見えたのでしょう。

　さてここからです。窓口コーナーに整理券発券機があり、行員が張り付いていて整理券を渡してくれますが、その時に要件を聞かれます。「新券両替お願いします」と私は言いました。行員は両替申込書を出しながら「何が何枚ですか？」と聞くではありませんか。いつも確認しながら用紙に記入してるのに、そんなこと急に聞かれてもわからんわ、と思いながら仕方なく「えーっと……（１万円が）１枚（５千円が）２枚、（千円が）３枚です」となんとか答えました。すると彼女は「ああ、それでしたら、それぞれの券種別にここに枚数を記入して、新券のところに〇をして、合計金額をここに書いてください」と説明するのです。そんなこと、言われんでもわかっとるわい！　質問もしてへんやん！　と私は思いました。

　記入台に行きましたが、なんだかむしゃくしゃして書類を書く気になりません。私は上を向いて考えました。彼女が私に両替する枚数を聞いたのは、恐らく既定の枚数以上だったら手数料がかかるからだろうと推測できます。それであればなぜ「お客様、両替は合計〇枚以上になりますと手数料がかかりますが、よろしいでしょうか」と言えないのでしょう。その上で、お客様から「手数料はいくらなの？」と聞かれたら細かく説明するべきです。自分たちのシステムを先に説明せず、お客様の両替枚数や金額という個人情報を先に聞くとはどういう了見でしょう。しかもですよ。ロビーには他の多くのお客さんも座って待っているというのに大きな声で話をされて、全員に私の要件と金額が筒抜けです。少額だったからまだいいものの「１万円札１５０枚です」とかだったら私は銀行を出たとたんに襲われるかもしれません。

私の様子に気づいたさっきの行員が近づいてきました。書き方がわからないと思ったのかもしれません。私は未記入だった両替申込書を所定の場所に戻し、彼女に整理券を突き返して「やめます」と言い残し銀行を出ました。「なんで他のお客さんの前で事細かに券種とか金額とか言わなあかんの。おかしいやん」とも言えばよかったと少し後悔しました。

　だいたい、私はこの銀行の客対応が昔から嫌いなんです。小銭を１万円分くらい窓口でお札に両替してもらった時「１００円足りません」といわれたのもこの銀行です。たしか同じ支店だったような気がします。何度も数えて持ってきたのにおかしいなあと思いつつ財布から１００円出して渡したのですが、最後に「かごの中に１００円残っていました。申し訳ありません」と言われました。銀行員がお金を数え間違うとは考えられないことです。

昔、派遣社員として働いていた地方銀行で上司から「窓口の行員は、ばらばらに落ちているお札から一瞬にして正確に１００万円分をつかみ取ることができるねんで」と聞かされたことがあります。銀行員ってそれくらいお金のプロであるはずなんです。ちなみに、私が３年ほど働いていたのは今は亡き近畿大阪銀行ですが、この職場は楽しくていい人ばかりで大好きでした。あ～懐かしいな～

偏見かもしれませんが、概して大銀行、都市銀行より地方銀行の方が客対応は親切で丁寧なような気がします。私も会社では顧客対応の仕事をしているのでこういう出来事はとても勉強になります。今日の銀行は引落口座にはしているけど、もう窓口には行かないようにしようと思いました。