☆彡映画「ある男」その他

　今日は仕事休みなので、夫が寝てる間にいつも通りプールに行き、ブランチには賞味期限が昨日で切れた牛乳を使ったホワイトソースのパスタを作る予定であった。が、どうしても起きられずいきなり休日のモーニングルーティン崩壊。よく行く洋食屋さんのランチをめざすと定休日（忘れてた）なので、ショッピングモールの中にある珈琲館でランチ、その後夫の誕生日プレゼントにスニーカーを購入。

　夫の誕生日は４月だが、何回靴屋さんに行っても「ええのんがないねん」との理由で１２月になってしまった。それも私が「完璧なスニーカーなんてないんやから、まあまあ気に入ったのを買ってみればいいやん」と説得の末である。こう書くとまるで夫がスニーカーマニアのようだが、そういうことではない。

　用事のある夫は先に帰り、私は本屋さんを物色。気になっていた「日経おとなのＯＦＦ ２０２３美術展」を購入。来年は魅力的な美術展が目白押し。久々に絵画巡りの旅などしたいなあ。そういえば２、３年前に開催されたキスリング展、関西には巡回しないとの情報だったので青春１８きっぷを使って岡崎の美術館へ日帰りで観に行った。ところが翌年京都でも開催されビックリ。コロナで絵が本国に返せなくなったので巡回展を増やしたんじゃないかと思っているんだけど、真相は？

　もう一冊「NHKラジオ深夜便」の１月号も買った。講談師 神田伯山さんの「師匠を語る」が掲載されている。冒頭、神田松鯉師匠はどんな方ですか？ と尋ねられ「弟子が言うのも失礼かもしれないんですけど、うちの師匠は本当に大きくて、でもチャーミングなところもたくさん……」と答えていた。この最初の一文を見ただけで伯山さんが師匠からどういう教育を受けておられるか、また師弟関係や芸についてどういう志を持っておられるかがよくわかる。詳しくは私のホームページ＜困ったときのお役に立ちます！　芸事のマナー事典＞１０：師匠は三味線がお上手？♪♪ をお読みください。もちろん、こういうことがわかった上で敢えてこの一文を言わない人もいるとは思うし、そこにその人なりの師匠に対する思いがあればそれはそれでいいんだけど。

　その後、スーパーで食品の買い出しをしたが、買い物の間じゅう私の頭の中には「賞味期限切れの牛乳＋昨日のお味噌汁の残り＋先日の水炊きで使いきれなかった野菜＋冷蔵庫で眠っているグラナ・パダーノ（チーズ）」をこの２日間でいかにして「ホワイトソースのパスタもしくはクリームシチューもしくはグラタンもしくは白ネギのオイルパスタ＋夫に約束したキムチ鍋」へと変貌させるかという問いがまるで嵐の中のパズルのピースのごとく渦巻いていたのである。モーニングルーティンが崩れたための組み直しといったところ。お料理ってやっぱり総合芸術だわ。

　買物後は遅めのプールに行って、その後なんばで映画「ある男」を観る。今年の映画同率１位。（もう１作は「アムステルダム」）幸福や愛について深く考えさせられるストーリー、安藤サクラさん、坂元愛登くん、そしてもちろん妻夫木聡さんその他俳優陣の素晴らしい演技で、今年の映画納めがこの作品でよかったと心から思った。

　その後、高島屋で夫と落ち合って買い物してケーキを食べて帰りました。