☆彡谷原菜摘子さんの個展に行った

Kちゃんを誘って今私がイチオシの画家、谷原菜摘子さんの個展に行った。

北加賀屋駅で地下鉄を降りると、すでに駅ビルからアート作品がお出迎え。まずはマップでチェックしていたお店、こもれびさんへ。

カウンターのみのお店ということで、ゆっくりできるかなあと 心配していたのだが杞憂だった。とても落ち着いた雰囲気の中、おしゃれで優しそうなママさんがひとり。ランチは日替わりの一種類のみの提供だが、鱈のアクアパッツアにピーマンとしらすの炒め物、ハム入りポテトサラダ。おうちごはんのようでいて、お味はとてもレベルが高く本格レストラン。そしてなにより、お昼からものすごい食品数が食べられて健康的なのがうれしい。お腹いっぱいになってお店を出る。

ママさんによると、北加賀屋一帯に多数の土地を所有する地主さんが10年ほど前から若手アーティストを招聘し、創作活動の場所を安い家賃で提供しているそうだ。街中にウオールアートやオブジェがあふれ、無料で鑑賞できるギャラリーがたくさんある。すばらしいのは昔からある工場やお店、アパートなどと現代アートが混在していることだ。アーティストは作品を作る、そして町はにぎやかになり潤う。芸術芸能のことはやっぱり行政主導でなく、志の高い民間人が指揮を執った方がうまくいくのかなあ。

文化住宅を改装(最低限に)した千鳥文化の一室と、名村造船所跡地の2か所が個展会場。千鳥文化のドローイング作品も悪くなかったけど、やはり造船所に展示されていた物語性の高い作品に強く惹かれた。彼女はカンバス地ではなく黒いベルベットを張ったカンバスを支持体とする。そのため、黒が単なる黒ではなく漆黒となって画布上の物語にさらなる深みを与えている。一見かわいらしく見えるが地獄のような場面にとらわれるキャラクター、民話からモチーフを得たような摩訶不思議な光景など、何度観ても飽きることがない。

名村造船所跡地の古びた建物がそのままむき出しとなったクリエイティブセンターも私の好みにぴったりで、とてもよい時間を過ごして外に出ると画家ご本人と遭遇。少しお話もできてうれしかったです。

帰りの地下鉄でKちゃんに「今日は谷原さんの作品も最高やったし、ひだまりのごはんもよかった。また行きたいね~」というとKちゃんは「ひだまり???こもれびのことかな?」およよ。まあ漏れてるか溜まってるかの違いだけやし。

Kちゃんと別れて師匠の三味線教室に行って唄と三味線のお稽古。今日は家を出る前におでんをいったん煮込んでおいたのでわくわくしながら帰宅。すでに夫は帰っていておでん鍋を温めてくれていた。「材料増やしたで~」「えっ」鍋をのぞくと燦然と輝くゆで卵が4つ。「今日はあんまり味がしみ込まへんやろうから、明日の分も入れたで」す、すばらしい。

 

でもごはんはやっぱりおでんのあとふりかけで食べてました。

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コメント: 4
  • #1

    kirokuya (月曜日, 13 3月 2023 04:24)

    健康的なランチ
     ↓
    アート作品鑑賞
     ↓
    三味線教室
     ↓
    ご夫妻合作のおでん会

    充実の一日ですね。
    今作のツボ‥
    雛澪→ひだまり
    Kちゃん→こもれび
    溜まると漏れる、えらい違いやがな!まぁエエか?

  • #2

    雛澪 (月曜日, 13 3月 2023 23:58)

    ポカポカ暖かい一日で、良い時間を過ごせました。
    あまりに歩きまわったので唄の教室で声出るかなと心配でしたが
    意外に唄えました。
    ドーパミン出まくってたのでしょうか。

  • #3

    K (木曜日, 30 3月 2023 18:24)

    ひだまり、こもれび。
    まあ似たようなもんだ!(^O^)
    あのご飯また食べたいな。
    谷原さんの漆黒のベルベットの世界も引き込まれる。
    北加賀屋なかなか癖になる町でした。

  • #4

    雛澪 (土曜日, 01 4月 2023 00:28)

    Kちゃん、こもれび最高やったね!
    またアート散策しよう。