☆彡東京旅行記　その４

2023年7月20日

　チェックアウトして富岡八幡宮を見て、地下鉄で東京駅へ。駅ビルのモーニングを食べる。夫は渋谷に買物に行きたいとのことで、午後に落ち合うことにして私は東京駅から徒歩圏内のアーティゾン美術館へ。「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開」展を観る。入場してすぐにセザンヌの「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」。世界で一番好きな絵かもしれない。フランスを旅した時、ニースへ向かう電車の窓から少しの間だけど同じ風景を見た。

　アーティゾン美術館はかつてブリヂストン美術館として何十年と運営され、同じ石橋財団の運営で数年前にリニューアルされた。スタイリッシュで素晴らしい美術館になっていたが、ブリヂストン美術館のこじんまりとした家庭的な感じがとても好きだったのでちょっと寂しいかな。でもスペースが大きくなったことで、現代作家の大きな作品が展示できるのはよいと思う。

　その後、時間をつぶすくらいの気持ちで銀座の入口にあるポリスミュージアムへ。外からそっと覗いた感じでは白バイや警察ヘリが展示されているだけかと思ったのだが、入ってみると１階～５階くらいまで展示があって、充実の内容にビックリ！　警察や事件捜査の歴史から子供の喜ぶ参加型展示、過去の大きな事件の記録などなど。特に、殉職した警察官の写真やエピソードを展示してあったのはとてもよいと思った。あさま山荘事件の時に犯人の銃弾を受けた盾まで見ることができた。

感動したので、１階ロビーの自販機でピーポくん（警視庁のマスコットキャラクター）や白バイがデザインされたインデックスシールを購入。自分のと夫へのおみやげ。本やノートの上のところに貼る目印のシールで「本を閉じると乗り物たちが出動しているように見えます」ですって（笑）自販機といっても、お金を入れてほしいもののボタンを押すと、商品が入っている棚のプラスチックの扉が開いて自分で取り出す。これって自動販売機といえるのだろうか？ オランダで利用したコロッケの自販機（！）も同じ仕組みだった。しかもコロッケのは、空いている棚に店の人が後から手動で揚げたてのコロッケを入れていた。

ポリスミュージアム、機会があればまたゆっくり訪ねてみたいと思う（無料）

　その後、夫から連絡があり東京タワーの下で待ち合わせ。タワーの中は無料のところまで見学（ほとんどお土産屋さんと飲食店）増上寺と東京タワーのミスマッチは何度見ても美しい。

　東京旅行最後のイベントは、憧れの銀座のカフェでケーキ。歩き回って好みのお店を探したかいあって、昭和チックで絵画など飾られたシックな店内はまさにTHE GINZA。外観はパリの街にあるカフェにも似ている。私はモンブランとクリームコーヒーを頼んだ。しっかり銀座価格だったけどどちらもおいしくて、特にクリームコーヒーは今まで飲んだどの飲み物よりも好きだった。

　憧れの崎陽軒のシウマイ弁当を探す時間がなかったので他社のシュウマイ弁当を購入。帰りの新幹線で一口食べてみると、冷蔵棚で売られていたためかカチカチではないか。私たちは黙って石のようなシュウマイをほおばりながら、「シュウマイのお弁当にしようね～」と楽しそうに同じものを購入していた幼い子供を連れたお母さんや、「崎陽軒のじゃなくて残念だけど、このシュウマイ弁当にするか」と両手に抱えていた出張帰りらしいビジネスマンに想いを馳せたのだった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東京旅行記 おわり