4泊6日でロンドンに行ってきました。元から物価が高い国とは承知ですが、史上まれにみる円安のこの時期になぜ、というのはさておき、とにかくびっくりしたのが「英語まったくわからん」ということ。いつも中学2年程度の英語力で切り抜ける私ですが、テレビなどからのイメージでアメリカ英語よりクイーンズイングリッシュの方が数段聞き取りやすいと想像していたのです。が、こちらからの質問に対して返してくれるイギリス英語が聞き取れない。「もう1回お願いします」と言っても早口で言われてやっぱりわからない。なまりがある人も多いみたい。「もう1回ゆっくり」とか「書いてください」とか頼むべきなんだろうが、気後れしてしまってお互いまあいいや、で終わってしまったこと多数。
数回にわたり旅行記をお送りしますが、いつもヘンなところに興味を持つ私たち、海外でも同じようで。
2024/05/27
関空から上海乗継でロンドン・ガトウィック空港到着。いや~長かったなあ。
入国審査がパスポート読取と顔認証のピッだけで終わることにビックリ。「入国審査官の質問の英語がわからなかったらどうしよう」なんてドキドキして並んだことなど今は昔。たいていは不愛想な審査官が押してくれる、国ごとの入国スタンプが溜まっていくのも楽しみだったのにパスポートは白いまんま。ちょっと寂しい。
荷物を受け取ってみると、夫のも私のも100円ショップで買ったスーツケースベルトがなくなっている。私のスーツケースが積み込まれるのが飛行機の窓から見えていて、その時はたしかにベルトがあったのに……。まあベルトがなくても格別小さいケースだからすぐ見つけられたけど、あんなもん誰が盗るねん??
空港のコンビニで入れてくれるコーヒーを買う。日本円にして1杯600円ちょっと。高っ! そしてSサイズなのにコーヒーでかっ! 次からテイクアウトの時は1杯だけ買って2人で飲もうということになった。
在来線で向かったヴィクトリア駅はザ・ヨーロッパの主要駅という広さと建築、装飾の古さが威厳を感じさせる。駅フェチの私は大喜び。オイスターカード(ICOCAやSuicaみたいなやつ)を購入し、地下鉄でパディントンへ。チェックインまではまだまだ時間があるが、とりあえずスーツケースは預かってもらおうとホテルに向かった。入り口が施錠されていて中に誰もいない。おろおろしていると、隣のホテルのスタッフが見かねたようにやってきて「電話しても出ないのか?」と聞く。何と答えるべきかもじもじしているとマスターキーで鍵を開けてくれ、部屋にまで通してくれた。ラッキー!
駅前のイタリアンレストランで腹ごしらえの後、チェックイン時間頃にホテルに戻るとようやくスタッフに会うことができた。部屋に湯沸かしポットがないことを確認していたので「お湯は使える?」と聞くと、1分くらいして奥の部屋から電気湯沸かしポットを持ってきてくれた。実はこのあと行ったスーパーで紙コップを買うのを忘れたため、この日は持参していたお茶を飲むことはできなかったのだが、ここでポットを借りておいたことが後ほどの命拾いにつながるとは、この時の二人は知る由もなかったのだ。
この日はパディントン駅周辺を散策。小さな公園や並木があちこちにあり、雑貨屋さんやレストランや安ホテルがひしめく庶民的な感じの素敵な街。リラックスできる雰囲気が気に入った。旅姿などいろんな格好をしたパディントンベアの像もあちこちにあった。
夜になってシャワーを使おうとするとお湯が出ない。フロントに連絡しようにもスタッフがいない。夫が四苦八苦して調べたところ、お湯のカランだと思っていたのが温度調節のダイヤルと判明。わかりにくすぎるやろ!
最大温度にしてみるが、ぬるま湯程度である。夜は日本より寒いのでこれじゃあ辛すぎる、と思ったところにピンときた。
洗面所にある大きなバケツ型のゴミ箱をきれいに洗ってぬるま湯を溜め、ポットで沸かした熱湯を混ぜる。持参していた水筒(100円ショップで買ったプラボトル)を洗面器がわりに使って温かいお湯を汲み最後に浴びる。これ快適。
イギリスは電圧が高いのでお湯を沸かす時の音がものすごく怖い。しかし沸かしたお湯はしっかり熱くてなかなか冷めないのだ。
4泊の滞在中、ホテルのスタッフに会えたのは結局チェックイン時の1回だけ。気のいい掃除のおばちゃんにも1回会えたけど、24時間フロント対応との触れ込みは何だったのか。でもチェックインの時に湯沸かしポットを借りていなかったら私たちは間違いなく1日目から風邪をひいていただろう。
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kirokuya (金曜日, 07 6月 2024 02:47)
へぇ~っ!ロンドンまで行かれてたんですね。
聞き返えし:たしかBeg your pardon.でよかったでしょうか?
外国では使わず、日本語禁止の英語の授業でteacherによく使ってました。
パディントンベア:テディベアは知ってますが…なんか妙にリアルで可愛いです。
道中記、拝読します。
雛澪 (金曜日, 07 6月 2024 12:48)
「Beg your pardon.」を教える、日本語禁止の先生っていい先生ですね。
英語圏の人が普段使っている言い回しを授業で習った記憶があまりありません。
「I’d like to ~」さえ、大人になってから自分で覚えました。
私はもっぱら「Excuse me」フランスでは「Excusez moi」でしたがこんど「pardon」も使ってみます。
ちなみに、今Google翻訳で調べたら「Beg your pardon.」だと「すみません」
「I beg your pardon.」と入力すると「何とおっしゃいましたか?」と
出てきましたけど、ほんとにそういうニュアンスの違いがああるのかな?
「Would you ~」「Can you ~」「Could you ~」の違いとかも難しいです。
そういうのを教えてほしかったな。
かんちゃん (木曜日, 27 6月 2024 17:48)
イギリス旅行記ドキドキします!
言葉が伝わらないもどかしさとチャレンジと成し得た時の快感は旅の醍醐味ですよね。
それにしてもチェックインの一度しかフロントの人に会えないホテルとは!
パート2も楽しみに読ませて頂きまーす♪
雛澪 (金曜日, 28 6月 2024 09:49)
一度しかフロントの人に会えないホテルとは、個人旅行の醍醐味やね~。
過去には、入った瞬間かび臭い部屋とか共同シャワー室までの廊下が水浸し
(機器の故障だったらしい)といったホテルにも泊まったけど、
フロントの人がいないホテルはなかったと思う。