1年間にわたってYouTube配信してまいりました「マンスリーラジオ 民謡ってビートルズ」が、8月1日配信分で最終回となりました。ご視聴いただきましたみなさん、ありがとうございました。今後も不定期で時々配信させていただきますので、過去の配信分含めてどうぞよろしくお願いいたします。
さて、番組内で予告した通り、制作にあたっての裏話を書いてみようと思います。
その1:配信媒体について
ラジオ番組ということで最初はPodcast → radikoでの配信を考えましたが、なんかややこしそうだし老若男女により幅広く親しまれている媒体をと考え、YouTubeでの配信となりました。画像での曲紹介などもできたので結果的にはYouTubeにしてよかったのです。
しかし配信10回目にして私はようやく気づきました。マンスリーラジオって銘打ってるけどこれって画像あるやん……ラジオちゃうやん、ということに。でも今後も「ラジオ」で押し通す予定です。
その2:制作の苦労について
制作はものすごく楽しかったのですが、こだわった分しんどくもありました。一番しんどかったのは英語で曲の背景など紹介したページです。お気づきの通り、しゃべっている内容をそのまま英訳したのではなく、海外の方が親しみやすそうな内容に差し替えたりしています。
私の英語レベルは中学2年生程度なので、まずは自分で英文を作成し、それを答え合わせのようにGoogle翻訳を使って日本語に訳してみます。すると意外にも95%くらいは思った通りの日本語になります。ところが、その日本語に翻訳されたものをおかしいところだけ手直しして再度Google翻訳で英語に訳してみると……私が作成した英文とは似ても似つかぬ文章になるのです。ここから導き出されたこと。私の英語は、言いたいことがかなり正確に相手に伝わる。コミュニケーションツールとしてはかなりハイレベル。しかしあまりにもブロークンイングリッシュ過ぎて、ハチャメチャだという結論です。
Google翻訳を使ったこの方法は外国語を勉強する際にもすごく有効なんじゃないかと思います。ただ、あまりにもしんどいので二度としたくありません。次回配信からは、英語ページを作るとしても全面的にGoogleに作成してもらうことにします。
その3:禁止事項について
制作に際して、絶対やらないと決めていたことが2つあります。
1つは、演奏の切り貼りをしないこと。音声編集ソフトを使っているので失敗した部分だけを他の演奏と差し替えることが可能ですし、レコードやCDの作成時には一般的に行われていることですが、それをしだすとキリがないと思ったので。なので、正真正銘ありのままの音源です。少々のミスや今イチな部分は容認したため、お聴き苦しいところもあったかとは思います。
3番までかなりいい感じで演奏できたのに、ラストの1音でツボを外して半泣きになったこともありました。それから録音しているという緊張感があると、三味線は間違えてないのに歌詞をすぐ間違えたり噛んだりするんですよ~。これもツライ。
あと、普段ライブでは暗譜(譜面を見ない)で何度も弾いてる曲なのに、録音するからより正確に演奏しようと思って譜面を見て弾くと、今まで間違えたことなど一度もなかった部分で何回も間違えたりするんです。もちろん、これらのような明らかなミスの場合は最初から録り直してます。
もう1つ決めていたこと、例えば主人(三味線弾き)に「どの演奏が一番いいと思う?」とか相談してアップする音源を選ぶこともしないと決めていました。シナリオ作りから番組の編集作業まで全部自分だけでやりたかったので、アップする曲の選別も人に頼りたくなかったのです。1曲につき多くて10テイクほど、少なくて6テイクほど録ったものを聴き比べて選ぶのは、結構たいへんな作業でした。ちなみに、審査方法は減点方式でした。そうでないととても選別できなかったです。
番組を聴いて下さったみなさん、イラストや合奏・合唱でご協力下さったみなさん、本当にありがとうございました。締切がなくなって月末日の夜中に発狂することもなくなり穏やかな日々ですが、元来締切仕事が好きなのでそのうち物足りなくなると思います。またちょくちょく続編を作る予定ですのでその時はよろしくお願いします。
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