『武曲 MUKOKU』 熊切和嘉監督 2017年公開
人間の深い業や運命を描いた作品だが、エンタメ性に柔らかく包まれて重たいだけに終わっていないところが秀逸。
「でっちあげ」での共演が素晴らしかった小林薫さん、綾野剛さんの関係が全く違う感じなのが面白かった。ラストの爽やかさに喝采。
『シャニダールの花』 石井岳龍監督 2013年公開
綾野剛さんも黒木華さんも好きな俳優なのに、映画は大変残念な結果。雰囲気やイメージ先行の話は面倒で、もういいよ、となる。ストーリーが幼稚な感じ。
えっ、今ウィキペディア調べてて初めて知った。 石井岳龍監督って石井聰亙監督の改名だったの!
『ルームロンダリング』 片桐健滋監督 2018年公開
公開当時、簡単な内容紹介を読んで、ただのホラーコメディ映画と思ってた。
片桐監督が物心つく前の1985年、華道家だったお父さんが日航機事故で亡くなってしまう。大人になり家族を持った監督が、同じ映画監督を目指していたお父さんと映画の話がしてみたかったとの思いから、死者との交流をモチーフにした映画を作ったそうだ。
ホラーというよりすごく上質のファンタジー。人生の深さや儚さ、ユーモアもたっぷり。映像表現のひねりも美しく楽しかった。いい映画です。
大丈夫、お父さんはきっと空の上からこの映画を観ていますよ。
『Life』 佐々木紳監督 2007年公開
「シャニダールの花」系のイメージ映画っぽくてあまり私の得意分野ではないが、シャニダールよりもポエジー(詩情)は感じられたのがよかった。軽い感じで暇な時とかたまに観かえしたくなるかも。
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