主演のマーゴット・ロビーは2022年の映画「アムステルダム」を観て好きになった。すごく華やかで知的で綺麗な人。
原作のエミリー・ブロンテ「嵐が丘」からは世界観とストーリーの大筋を取り出した感じだが、あまりにも救いのない映画で好きにはなれなかった。シリアスなストーリーであってもどこかにかすかな希望やユーモアを感じられればよかったんだけど。唯一の希望は主人公のキャサリンが亡くなった父親の遺体を蹴とばす場面だが、それすらも彼女に生きる強さを与えるほどには働かない。
姿を消していたヒースクリフが数年ぶりに表れた理由や、見違えるように裕福な見た目に変わっていた理由も彼の口からはっきりと語られることはない。これじゃあ善良なキャサリンのご主人、リントン氏が気の毒すぎる。
運命のいたずらというよりも、身勝手かつ優柔不断な行動で自ら不幸を招き、関係する他者をも不幸にしてしまう人たちの物語としか思えなかった。原作はもっと深い人間関係や時代の流れなどが描かれているみたいなので、近いうちに読もうと思っている。ブロンテはこの「嵐が丘」一作だけを著して夭折したそうだ。
映画はイマイチだったが役者陣はみな素晴らしく、特にマーゴット・ロビーとネリー役のホン・チャウが秀逸。それからキャサリンの子供時代を演じたシャーロット・メリングトンも忘れてはならないだろう。情景描写も映画的な美しさが多々あったので、観に行ってよかったとは思っている。
ちょっとイヤだったのは、各映画館で1日に1上映しかなく、朝8時台からとか夜8時台からとか変な上映時間が多かったこと。あまり人が入らなさそうだからだろうか。最近はお手軽でわかりやすい映画の人気が高くて残念に思っている。少し遠くの館で12時から上映しているところに行った。
そのため、主人と一緒にブランチができないので15年ぶりくらいにお弁当を作ってみた。お料理は好きだけど、お弁当作りは苦手できれいに詰めるのとかができないし、過去に夕食の残り物ばかり毎日詰めて会社に行ってたら栄養失調になりかけたことがある。写真は主人に置いていったお弁当。自分のお弁当は映画前の暗がりの中で食べました。
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kirokuya (水曜日, 18 3月 2026 03:09)
*嵐が丘
当ブログ筆者さんが注目されてる女優さんの一人、マーゴット・ロビーさん目当てで馴染みの小屋に出向いた。清濁併せ呑むスケールの大きな演技が出来、かつ華のある女優さん、役者として重要なメリハリのある肉体、身体能力、表現力、どれも相当なものであり、見入ってしまった。
さて本編、原作小説がベストセラーであったり、過去に映画化されてたりで、題名だけは知っていた。男と女の愛憎劇と括れるが、結構深掘りされていて、胸に刺さる台詞やシーンもあったり、展開もスピーディーで歯切れ良く、映像美と劇伴にも堪能、2時間強飽きることなく楽しめた。
ヒースクリフ役のジェイコブ·エロルディの鍛え上げられた肉体には圧倒された。顔立ち、体つき、動きに*北斗の拳のケンシロウを想起したのは私だけか…召し使いの境遇からのしあがり、5年で変身!大富豪になる展開にはナンデヤネン!ツッコんだ。
巻き戻して劇序盤、幼少期からの仲良し、キャサリンとヒースクリフの初恋編。主家とその使用人の関係はあるにせよ、
キャサリン:私たちは破滅する。
14歳の少女の予見どおりに物語は展開するのだが、さぁ?それは破滅であったのか?ラスト、慈悲深くまた勝ち誇ったように微笑みながらヒースクリフを見つめながらの最期。キャサリンはそこで、彼を(永遠に支配)し、初恋を成就させたのでは!?と受け止めた。
(疲れたので…中入り)
kirokuya (水曜日, 18 3月 2026 14:36)
(承前)
キャサリン、ヒースクリフ、イザベラの性愛描写も重要なシーンであり、見所でもあったのですが、当ブログに添った語彙が浮かばない。果たして映倫Gでいいのか?とだけにとどめます。
ネリー役のホン·チャウも謎めいた役どころを謎めいて演じられていて、エエ仕事してはった!ダメおやじの男優さん、ほんまにダメダメでしたねww
賭け事狂いのワンカットは欲しかったかな。
世界三大悲劇らしいが、喜劇的でもありました。悲劇と喜劇は紙一重。あと、この監督、血の色、キャサリンのドレスの色など、赤を有効に使っているのが印象深かった。
余談。
若年の頃は、私もむしろ洋画ファンでした。当ブログに既述してますが、歳経るごとに視力の低下と共に字幕を追ってると映像に集中出来なくなり、洋画はあまり観なくなった。自宅で配信の洋画観る時は吹き替え版、なテイタラク。
余談のおまけ。
映画館(シネコンにあらず)で洋画に浸っていた当時お世話になったのが戸田奈津子さんでした。エンドロールの大トリで…字幕戸田奈津子…の字幕。字幕翻訳家という仕事を初めて知りました。語学力はもちろん、会話調にするには直訳だけでは成り立たないだろうから、どこまでの意訳が許されるのか?さぞご苦労なさったでありましょう。通訳は引退されたようですが、字幕翻訳は現役だそうな。今まで、1500本超の字幕を担当なさったとか。89歳。
最近はお手軽でわかりやすい映画……
に同感。朱の器、二段がさねのお弁当に感動。
kirokuya (水曜日, 18 3月 2026 16:49)
作品評価 3.8/5.0
(幕)
雛澪 (木曜日, 19 3月 2026 00:12)
映倫G:綾野剛さん主演の文芸エロス作品等々で鍛えられてるので「嵐が丘」の
性愛描写はマイルドに感じました。でも脱いでない剛くんの方が好きです。
戸田奈津子さん:長い期間、洋画の字幕と言えば戸田奈津子さんしか見ませんでしたね。
意訳も必要だし、表示できる文字数は限られてるし、特殊な言い回しもある、一瞬で見てわかるように表現しないといけない、など様々な苦労があるようです。
外国語ができるだけではダメで、文章の達人、またコピーライター的な才能も必要な仕事ですね。
kirokuya (木曜日, 19 3月 2026 02:15)
マーゴット・ロビーさん素敵でした。エマ・ストーンさんと共に、次回公開の作品、注目です。