☆彡梅雨の日の憂鬱

 

 何度見てもショックなものですね。三味線の皮は消耗品であり、しかも通常の使用年数を大幅に過ぎて使っていたのでこうなるのも当然なんだけど。

しかし不思議なのが、折ってあった三味線(三味線を持ち運びのために三つに分解することを「折る」といいます)を組み立てている時も全然気づかず、糸を張って糸巻きを調整しているときにたまたま指が当たったらぐわおん~と聞いたこともないような変な音がしたからあれっと思って見たら破れてました。組み立てて糸を張るときは必ず三味線の胴の部分に目が行くはずなので、気づかなかったのはおかしいんです。もしかしたら糸巻きを調整している最中か指が当たった時に破れたのかな。あのぐわおん~は皮が破れた音だったのかな。そうだとしたらその瞬間の皮を見ていなかったのは残念だな~。

2日間お稽古していなかったのがいけなかったのでしょうか。一昨日の土曜日はイベントがあって疲れていたからやむを得ないけど、昨日は普通の日でお稽古を休む理由がないのに休んでしまった。あっ! そういえば金曜日は師匠の教室の日だから家でのお稽古はしなくていいんだけど、その前の木曜日、とあることでむしゃくしゃしていた私はお稽古に身が入らず10分くらいで切り上げてしまっていたのだ! と、書きながら思い出してぞ~っとするのです。三味線を粗末に扱ったりはしていないけど、三味線に対する自分の気持ちが荒れるとこういう皮破れ現象が起こるのです。

 前回破れた時は、もうたぶん8年くらい前ですが、三味線を始めてから今までにたった1回だけ「もうこんなに頑張らなくてもいいかな」と思ったら次の朝破れていました。

 演奏会の後あまりに疲れていて雨除けのビニール袋を外すのを忘れたまま寝てしまって、次の朝お稽古しようと思ったら糸が切れていたこともあります。本番直前に糸は新しいのに替えるので、よほどハードな演奏でもしない限り演奏会の後しばらくはその糸を使えるのですが。まあこの時は私の罪状が軽かったので(笑)糸だけですんだのでしょう。

 実は6月に受けるはずだった昇格試験がこの社会情勢のため延期になっているので、今のタイミングで破れたのはちょっといい気もしています。破れたり傷んだりしていなかったら試験のために皮を張り替えるのがちょっとモッタイナイかなあ、と思ってしまうみみっちい私です。

 

 

 注)糸や皮はケチケチせずに定期的に替えましょう