☆彡美術とケーキと映画の一日

 昨日は仕事休みだったので、夫と阪神岩屋駅前の「コーヒー専科・リコー」でランチ。ごく普通の昭和レトロな喫茶店だがランチのハンバーグが本格洋食店の味。マカロニグラタンともちろんご飯(押麦も選べる)もついて750円とは安すぎる!

 その後BBプラザ美術館で「拡がる現代アート」展を見た。津高和一さんが阪神大震災で奥様と共に亡くなったのは知っていたけど、それが西宮市大谷記念美術館での個展の準備中だったとは……涙。大谷記念美術館は私が生まれて初めて自分の意志で行った美術館で、そこから国内はもちろんパリやニースでの美術館巡りにも展開していく。そして私のこの美術人生が花開くきっかけとなったのが、なんとタモリさんの言葉。今は亡き情報誌「Lマガジン」に「シュールレアリスムは根暗だと言ったのはタモリだ」との文章があり(はるか遠い記憶なので、間違っていたらごめんなさいタモリさん)、タモリが根暗と申すシュールレアリスムというものを私も見てみんとて見るなり、との思いで初めて行ったのが大谷記念美術館のシュールレアリスム展だったのだ。よく考えたら一つの芸術様式に対して「根暗」とは失礼にも程があるなあ(笑)「シュール」なんて言ってポップなもの、オシャレなものと認識される以前はシュールレアリスム美術というのはわりとそういう変態チックな日陰者というイメージが大きかったんだろうな。かかわる人が全員ダリみたいな人だと思われていたのかな??

 それから、何年か前から時々メディアで話題に上る107歳の書家、篠田桃紅さんが1979年に津高和一さんたちとアメリカ巡回展をするなど昔から活躍していたというのに驚いた。日本ではあまり評価されていなかったがアメリカでは有名だったそうだ。アメリカの乾いた気候に水墨が適さないために帰国したらしい。彼女が映画監督篠田正浩さんのいとこだというのも初めて知った。余談だが、三味線の皮にはヨーロッパの乾いた気候がすごく合い、いい音が鳴る。

 美術館を出てJR灘駅すぐのケーキ店「Mcコレクション」へ。夫はレモンタルト、私はディプロマットプリンをいただく。陽気なママと話すのも1年ぶりくらいでとてもうれしかった💛💛お土産ににケーキとクッキーも購入!! 

 その後三宮に資材の買い出しに行く夫と別れ、TOHOシネマズなんばへ。「MOTHER」を見る。考えさせられる映画ではあるが、映画がよかったというより長澤まさみちゃんと奥平大兼君の演技がよかった。家に帰ってから、以前に切り抜いておいた読売新聞の映画評と長澤まさみちゃんへのインタビュー記事両方を読んだが、型通りの内容・表現に終わっている映画評よりまさみちゃんの生の声の方が数段よかった。公開少し前に新聞に映画評が載るが、気になる映画は読まずに切り抜いておいて、映画を見てからその記事を読むのがとても楽しい。それにしても、映画に出ていた子役たちはいくらお芝居とはいえ、トラウマにならないかな~と心配になるようなまさみちゃんの熱演であった。

 

 今日はMcコレクションのお土産のケーキいただきま~す!

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コメント: 2
  • #1

    マリコ (木曜日, 16 7月 2020 22:01)

    美術のお話^ ^大変興味深いです�
    詳しくまでは分かりませんが、好きなのです�
    アール・デコ、アールヌーヴォーあたりも好きです�
    機会あれば、その辺りのお話も聞きたいです^ ^

    奥平くん、、は今日テレビに出ていて興味が湧きました^ ^� 
    空手型日本一らしいです�肝がなかなかすわっていて良いですよね^ ^�

  • #2

    雛澪 (金曜日, 17 7月 2020 12:28)

    マリコさん美術もお好きだったのですね!守備範囲広いね。
    アールヌーヴォーといえばミュシャですが、三味線のふるさと堺市にはミュシャ美術館があります。
    奥平くん新人だけどいいですね。