☆彡門司~下関旅行記 その2

517日(火)

 関門トンネルの人道を歩いて下関に向かう日。人道の入口までは数駅程度の小さな鉄道が走っているのだが、運行しているのは土日祝だけとのこと。2キロちょっとの道のりをてくてく歩く。繁華街から少し離れるとさびれた集落で観光客など皆無だがそれはそれで面白い。途中のお寺に立ち寄ったり、地域住民の健康増進のため公園に設置された変な遊具に盛り上がったりしてなかなか目的地にたどりつかない。トンネル近くにある和布刈(めかり)神社は見ごたえがあった。

 10分ほどで地下トンネルを抜けるとそこは本州、下関。まずはお昼ご飯。チェックしておいた「ふくの河久」さんへ。ふく唐揚げ定食、ふくあんかけ丼、そしてふくの天ぷらを単品で注文。フグが山ほど入っていてお腹いっぱいになって2人で2500円ほど。ちなみに、下関ではフグのことを「ふく」と呼ぶ。幸福の「福」とかけているのだ。

 その後、袋ぜりで有名な唐戸市場を見学。そして大好きな赤間神宮。とても美しい水天宮で、ここ壇ノ浦でほろぼされた平家一門のお墓や、夜な夜な亡霊たちに平家物語を語って聞かせたという耳なし芳一の像もある。

 夕方はこれまた大好きなみもすそ川公園で関門海峡を眺める。白旗赤旗を掲げた源平の船々が戦った海峡も、今は大型タンカーやコンテナを山と積んだ各国の貨物船が行きかう。一日に4回潮流が変わるという難所で、もともと舟いくさが得意であった平家が優勢を失したのもこの潮流の変化のせいだという。まさに「潮目が変わった」ということだ。

「波の下にも都はあります」と言い聞かされて二位の尼と共に入水した安徳天皇や、心ならずも源氏の船に引き上げられのちに出家した安徳天皇の母、建礼門院、巨大な碇とともに水底に沈んだ平知盛などに思いを馳せる。のだが……なんか違う。今までにこのあたりに来た時はまず下関に着いて真っ先にみもすそ川公園に来ていたのだが、今回新門司に入港してから約30時間、すっかり海を見慣れてしまった私はいつもほどの感動が得られなかった。旅する時は目的地をどういう順で回るかもとても大切なのだなあとの教訓。

みもすそ川公園から関門海峡を望む
みもすそ川公園から関門海峡を望む

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コメント: 4
  • #1

    kirokuya (月曜日, 06 6月 2022 12:23)

    耳なし芳一の話、たしか小学校3年の時、小泉八雲の原作を、女性担任教師が臨場感たっぷりに読み聞かせしてくれたのを思い出しました。刺激がつよすぎて、その夜はなかなか寝つけなかったような‥‥ふくの河久さん、CP抜群ですね‼️こっちやったら倍はしまっせ。

  • #2

    雛澪 (月曜日, 06 6月 2022 23:05)

    kirokuyaさん、小学校の先生ってなんであんなに生徒を怖がらせる話が
    好きなんでしょうか。

  • #3

    kirokuya (火曜日, 07 6月 2022 01:15)

    そうですよね。特にあのシーン。平家の亡霊が芳一の住んでる寺に来て、芳一を探しながらおどろおどろしく ほ~~~いち って、それはあかんやろ。

  • #4

    雛澪 (火曜日, 07 6月 2022 10:35)

    赤間神宮にある平家一門のお墓はとても質素でゴチャゴチャと並んでいます。
    その墓地の入口脇に芳一の像があります。
    今でも彼らに平家物語を語って聴かせているのでしょう。