☆彡映画「X」

「ミッドサマー」は映像美と不気味さとグロテスクさが癖になる感じで、好きではないけど2回観ちゃったという珍しい映画でした。この作品を世に送り出したA24製作ということでまた観に行っちゃいました。
X」でもグロさはさらにバージョンアップ。別にそういうのが好きなわけでは全然ないんだけど、あまりの思いきりよさが気持ちよくて感動するのかなー。
 前半は映像美、世界観とも完璧。特に主人公のマキシーンが湖で浮かんでるシーンは最高にスリリングで美しかった。色彩的に70年代っぽさを醸し出しているのがちょっとめんどくさいくらい(注:本来の70'sは大好きです)
 でも殺人鬼が接触してくるようになってその生態が少しずつわかりだしてからは全然面白くなかったなー。老婆の裸とかも見たくないし。
 エンディングクレジットのあとにオマケがあるのは、 きちんと最後まで座ってた人の特権という感じがして 嫌いではないけど、そこで宣伝というのはどうなのかな~。前日譚があるならそれも踏まえたひとつの物語としてシナリオ造りをすべきであって、続編など別の作品で解説をするような映画は好きではないです。解説目的でないシリーズ物はいいんですよ。でもこのオマケ、期間限定みたいですね。

 映画のシステム的な好みについてついでに言うと、私は3D以上の映画は観ません。なぜかというと、映画は平面にプリントされた映像芸術だと思っているからです。アトラクションを楽しみたいならディズニーランドやUSJに行くのがいいと思います。それから、あまりにも時間の長すぎる映画も好きではありません。芸術制作に必須の「選択、そぎ落とし」ができなかったのかなと思います。限られた時間や空間(平面)の中でどれだけ人を感動させるかが芸術家の職人としての一面じゃないかなと思うのです。

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コメント: 4
  • #1

    kirokuya (月曜日, 18 7月 2022 19:44)

    ミッドサマーもXも観てないですが、批評と映画愛は伝わってきました。
    文末、映画のシステム的な~
    は、共感します。ただ 選択、そぎ落とし が出来てるかどうかは、視聴者の見解分かれると思いますし、逆を生かした映画、また逆が楽しい映画も好きです。
    (逆:無駄、冗漫、蛇足)
    ほなまた‥

  • #2

    雛澪 (月曜日, 18 7月 2022 23:21)

    kirokuyaさん、またどんな映画がお好きかなどお聞かせいただきたいわ~。
    ちなみに、ブログに書いているのは私が観に行った作品のうち一部です。
    良し悪しに関係なく、感想を述べるのが難しい映画が結構多いです。

  • #3

    kirokuya (火曜日, 19 7月 2022 03:07)

    誰が興味あんねん!の話を少し‥中村錦之助(後 萬屋錦之介)友の会に入っていた母に連れられて観に行った昭和30年代の東映時代劇が映画との出会いでした。絢爛な映像に魅了され、勧善懲悪なストーリーに興奮、熱狂しました。以降、他社の映画も観るようになり、入江たか子さんの怪猫ものには恐怖の底に沈められました。長いフリになりましたが、今でも時代劇は、好きです。それからの映画遍歴は、また後日‥
    スターシステムで粗製乱造されたそれが日本映画の黄金期、エエもん一人がワルもんヨーケのチャンバラシーン、エエもんが随所で見得を切るんです。そんなんしてたら後ろから切られるやん‥そんな演出も織り交ぜて‥撮影所で週3本制作し、映画館では3本立て、作り手も客も幸せな時代やったんかもです。冗漫な文章になりました。またグダグダと映画談義しましょう(^-^)/



  • #4

    雛澪 (水曜日, 20 7月 2022 14:33)

    kirokuyaさん、いつもありがとうございます。
    いただいたコメントへの返信をここに書こうとしたのですが、
    あまりにも長くなったので、改めてブログの最新版として登録します。
    やっぱり私、映画好きなんだなあ。