☆彡どうすれば暗譜できるか

 このところ、落語の出囃子やはめものなどご依頼いただくことが増え、ありがたい限りです。落語関連のものは、譜面を探さず耳コピ(音源を聴いて音をとり、再現=演奏する)することにしているため、一つのものを仕上げるのに非常に時間はかかります。

 最初に音源を聴いたときは「絶対に無理!!」とか思うことも少なくありません。音源を送っていただいたりネット上で見つけたりしても、話がかぶっていて三味線の音がとても小さくしか聴こえない曲もあり、そういうのは聴き取りからして大変な苦労です。

 が、新しい民謡を勉強する時と同様「絶対やらなあかん」と思って臨むことで、絡まり合った糸がほどけるかのように少しずつ少しずつ理解できてくるのです。そして、このように苦労して耳コピで覚えた曲は、何年か演奏する機会がなかったとしても、また少し練習すればすぐ思い出して弾けるものなんです。

 耳コピは特殊にしても、よく「どうすれば暗譜できますか?」と訊かれます。

私の答えは決まっています。「暗譜しなければならない」と思えばできます。

できるかできないかの差は才能とかではなく、その人が「しなければならない」と思っているのか「できるかな?」と思っているのかの違いだけです。

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コメント: 2
  • #1

    kirokuya (土曜日, 04 3月 2023 09:08)

    上方落語特有のはめもの。噺と三味線の息があってる時は、臨場感が増し、情景に引き込まれ、自分が体験してるような気分になる時があります。
    これから春の演目では 野崎まいり なんかは、はめもの入り落語(そんな言いかたあるのか知らんけど‥)の傑作のひとつかと思います。
    耳コピ頑張ってください。演目ひとつ待ってます。

  • #2

    雛澪 (火曜日, 07 3月 2023 01:01)

    kirokuyaさん
    体験してるような気分になっていただけるよう頑張ります!