☆彡時計ものがたり

 腕時計にはこだわりがある。コレクションとかではない。携帯もあるし町なかでもあちこちに時計があって時刻がわからないことはまずないのだが、だからといって時計を持たずに出掛けることはほとんどない。なんとなく、腕時計をするという行為には社会人としてのアイデンティティがあると感じている。
 前の結婚のとき、付き合い初めて最初の誕生プレゼントにswatchをもらった(時代ですね~)電池交換のほかは故障もなく長年使っていたが、離婚した途端に動かなくなった。一種のホラーですね。
 私はそれをゴミ箱に捨て(この方がホラーか?)これからは一人で生きてくのだからちょうどいい機会だと新しい時計を探し始めた。数多ある中から特に気に入って今も大好きなのが、シチズンのxC(クロスシー)シリーズ。
 でもちょっと高い。いちばん安いのでも6万円台だ。一人で生きていくのにいきなり時計にこの金額は無理なので、xCにそっくりな別の時計をさがすことにした。

 ところが、である。いくらxCにそっくりな安い時計を見つけても、なんか買う気が起こらない。私は考えを変えた。xCが高嶺の花だからってよく似た時計でお茶を濁そうとするのは、好きな人に相手にされないけど一人でいるのが寂しいから、それほど好きでもない適当な相手と結婚するみたいなもの。これは少し無理してでもxCを買うべきだと。
 そう決心してなんばのヤマダ電機をのぞくと、欲しかったxCのゴールドが2万円引きの4万ちょっとで売られていた。即買い! この金額でも私には贅沢な買物であったが、以来17年くらいの間、よき相棒である。
 さて、こんな相棒にも時々困らされることがある。電波時計なので基本、自分で操作することはないのだが、ヨーロッパに一人旅した時、私の勉強不足のせいか、どうしても現地時間に合わせることができなかった。ショップを探しても日本製はセイコーとカシオのショップばかり。ここは日本でなくフランス。他店に相談して意地悪とか変なことされてもいやなので、仕方なく2週間ほどずっと、時計を見るたびに頭の中で-9時間」と計算していた。夏のヨーロッパは夜10時頃でも昼間の明るさ。ややこしい。よく帰りの飛行機に乗り遅れなかったものだ。
 先日は充電不足で時刻が狂ってしまい、光充電して正常に電波受信させるのに1週間ほど格闘した。主人に見てもらってだめならxCの新モデル(欲しい!)に買い替えようかな、と思った矢先の復活。これもいい意味でホラー。

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    kirokuya (月曜日, 15 1月 2024 04:35)

    swatch懐かしいですね~流行りましたね~。が離婚した途端に止まるのも、クロスシーがそのタイミングで動きだすのも、時計の魂の自己表現かと思います。
    シチズンの時計、私も好きです。アテッサのクロノグラフ、ブルーの文字盤のが欲しいのですが、今使ってる20年来の古女房(セイコーのクロノグラフ)が元気に頑張ってくれてます。クオーツ起動ですが、電波時計並みの精度です。電池交換しながら、どちらかの寿命まで、共に過ごしますわ。

    映画情報
    「花腐し」以降いまさらながら、綾野剛さんの振り巾の大きい演技に沼っててしまい、新作「カラオケ行こ!」観てきました。期待どおり!正月映画としては最適。笑えます。推しておきます。
    余談:当ブログに時々お邪魔させてもらってるkyokoさん、萩原利久さんに沼ってしまい「美しい彼」13回視聴、グッズ(本、カレンダー、マグカップ、クリアファイル、DVD…)で五万円は軽く超えとる。ドラマ、録画したやつ繰り返し毎日観とる。

  • #2

    雛澪 (水曜日, 17 1月 2024 00:57)

    セイコーの時計も好きでしたが、最近はちょっと女性用は子供っぽいような
    気がしてます。
    アテッサのクロノグラフ、今ネットで見ました。よいですね~。
    「カラオケ行こ!」早く行きたい。フリーの日がなかなかなくて行けてません。
    kyokoさん推しの萩原利久さんも今ネットで見ました。新ドラマ「めぐる未来」は
    新聞の紹介で見て面白そうと思いました。しかし勤務の関係上、ドラマは継続して
    見るのが不可能なので、いつからか全く見なくなりました。
    実生活がドラマチックなのでそれで充分かも。